維新流トレード術

真面目な人がトレードに向かないワケ

こんにちは、各務です。

2022年、新しい年が始まったところだと思ってたんですが、あっという間に1月が終わってしまいましたね。

「1月は行く」「2月は逃げる」「3月は去る」と言いますが、時間を無駄にせず、トレード技術に磨きをかけていきたいですね。

寒い日がまだ続くようですし、オミクロン株も流行っているので、体調には十分ご注意ください!
さて昨日は、水平ラインについてのウェブセミナーを開催しました。

たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました!
実は、僕はこのメルマガの中で、「水平ラインはトレードでは、必ずしも必要ではない」とお伝えしたことがあります。

それなのに、水平ラインについてお伝えすることに、疑問を持った人もいるかもしれません(^^;)

そこに誤解が生まれないように、今日のメルマガではそのポイントについて、もうちょっと突っ込んでお伝えします。

少しややこしいと感じるところもあるかもしれませんが、とても重要なポイントなので、この微妙なニュアンスを掴んでいただければと思います。
トレードで重要なこと、それは「チャート上で、注文が集中するポイントを見抜くこと」です。

なぜかというと、相場の世界には、「買い注文が多ければ価格は上がる」「売り注文が多ければ価格は下がる」という普遍的な法則がベースにあるからです。

つまり、買い注文が多いところ、売り注文が多いところ、そのポイントを見抜くことができれば、その方向と同じ方向にポジションを持てば勝手に利益になる、ということです。

なので、「注文の集中を見抜くこと」がトレードではとても重要で、逆にこれさえできてしまえば、他には何もいらないんですよね。
そして、水平ラインを引く目的も、まさにここにあります。

本来、水平ラインを引く目的は、「注文が集中するポイントを可視化すること」なんです。

でも、「水平ラインが重要です!」と伝えると、「水平ラインを引くこと」が目的になってしまうことも多いです。

だからこそ、「水平ラインを引くこと」が目的にならないように、「水平ラインは必ずしも必要ではない」とお伝えしました。
実際のところ、僕や維新の介さんもトレードで行き詰まった時、改めてしっかりとチャートの値動きを見るためにすることが1つあります。

それは何かというと、「ローソク足だけでチャートを見てみること」です。

ラインやインジケーターも全て消します。移動平均線一本だけ残すこともありますが、それさえ消してしまうこともあります。

これをすることで、自分の都合のいい解釈を一旦捨て去って、改めて頭をリセットした状態でチャートに向かえるようになります。
とはいえ、実際に水平ラインを引かずにトレードするのか?というと、もちろん引きます(笑)

「いやいや、どっちやねん!」となるかもしれませんね(笑)
水平ラインは必ずしも必要ではないけど、なぜ引くのか?

それは、「楽にトレードするため」です。

「いやいや、サボりたいだけかい!」と突っ込まれそうですが(笑)
でも、この「楽にトレードすること」はとても重要です。

だって、僕たちがトレードする目的は、一時的に小銭稼ぎをすることではないからです。

「将来何年、何十年にも渡って、稼ぎ続けること」が目的だからです。
何年間、何十年間も続けていくことを考えると、難しいことを続けていくことはできません。

今はまだまだ若いぜ!という人でも年齢を積み重ねていけば、チャートの細かい値動きを見るのも難しくなってくるかもしれません。

その上、複雑な分析をして、難しいことをして、、、というのは現実的ではありません。
将来に渡って続けていくために、「楽にトレードすること」が重要になってくるんです。

しかも、不思議なことにめちゃくちゃ難しいことをやってる人よりも、楽にトレードしてる人の方が勝ってることが多いんです(笑)

真面目な人ほど、この罠に陥ってしまう傾向があるので、トレードで苦労することもあります。

ま、僕自身もその一人なんですが(笑)
色々お伝えしましたが、まとめるとこういうことです。

①将来に渡ってトレードで稼ぎ続けるためには、「楽にトレードすること」が重要であること。

②楽にトレードするために、水平ラインは便利なツールであること。

③でも、ツールは使う目的を明確にして使わないと、逆効果になってしまうこと。
真面目に、頭でっかちに考えすぎず、うまく力を抜いてチャートに向かう。

それでも、目的や本質を見失わずに、押さえるべきポイントはしっかり押さえる。

僕の周りで勝っている人は、そういう絶妙なバランス感覚を持っている人が多いように思います。
水平ラインはめちゃくちゃ大事ですし、トレードを楽にしてくれます。

でも、ラインを引くこと自体が目的になってしまって、自分自身を混乱させてしまうことのないよう、しっかり目的を押さえておいてください。

そして、定期的にチャートをローソク足だけの状態にして、頭をリセットした状態でシンプルにチャートを見るようにしてみてください。
もしかしたら、これだけでグッと勝ちトレーダーに近づけるかもしれません。

著者