打倒ポジポジ病!
こんにちは、各務です。
先週のメルマガ、読んでいただけましたか?
部屋に出ることなく、誰とも関わりを持つこともなく、完全に自分一人で完結できるのがトレードです。
だからこそ、意識的に体調管理に取り組むことが大事だということを先週お伝えしました。
今日は、トレーダー特有の病気についてお伝えしようと思います。
初めに断っておきますが、この病気は体調管理では予防することも治すこともできません(笑)
どんな病気かというと、件名にある通り「ポジポジ病」という病です。聞いたことありますか?
「ポジポジ病」というのは、「チャートを見ているとどこもかしこもエントリーチャンスに見えて、ドンドントレードしてしまう状態」を言います。
ポジションを持つことを「ポジる」と言うんですが、ポジりすぎてしまうことから「ポジポジ病」と言われます。
じゃあ、これのどこが問題なのか?というと、単純にお金が増やせないことが問題なんです。
チャート上でトレードをすべきところは限られていますし、それ以外のところでトレードしても当然のことながら、負けてしまいます。
勝つこともあるでしょうが、そんなのはラッキーでしかありません。
ギャンブルと同じです。
僕たちが目指すのは、「トレードでお金を安定して増やし続けること」なので、勝つべくして勝つトレードが必要になります。
つまり、ギャンブルとは真逆のトレードをしないといけないんです。
でも、ついついトレードが楽しくなって、「ここじゃトレードしちゃいけないのに…」というところでも、買ってしまう…。
初心者だけじゃなくて、長年トレードされている方でもよくハマってしまうのが、このポジポジ病です。
じゃあ、なぜポジポジ病にかかってしまうのか?というと、理由は2つあると思います。
1つは、「そもそもどこでトレードすべきなのか分かっていない」ということです。
これは技術が磨かれていない、という場合もありますし、それ以前に正しい知識が身についていない、という場合もあります。
正しい知識を知っていても、それが技術に落とし込めていないのであれば、それは分かっていないのと同じです。
正しい知識・正しい技術。この2つがセットになって、ようやく「正しく理解できている状態」になるんですが、これが身についていないことが、ポジポジ病に陥る1つ目の理由です。
じゃあ、2つ目の理由は何なのか?というと、実は正しい技術が身についていても、「ポジポジ病」にハマってしまうこともあるんです。
これは、勝てる投資家とそうじゃない投資家を分ける重要な要素です。
それは、「焦って利益を得ようとする」ということです。
勝てない投資家は必ずと言っていいほど、短期間で大きな利益を得ようとします。
どっしりと待つことができないので、焦ってトレードし、その結果負けてしまうんです。
焦ってトレードしようとするから、チャンスでないところもチャンスに見えてきたりします。
ある程度、トレードを勉強すれば分かるんですが、テクニカル分析でトレードする理由をつけようと思えば、いくらでも理由なんて見つけられてしまいます。
じゃあ、焦って利益を得ようとするトレーダーがどういう行動に出るのかというと、トレードすべき理由を無理やり見つけようとするんです。
でも、そんなところは他の投資家が重視しているところではありません。
結果として、エントリーした瞬間に逆行して損切りにあう、なんてことになります。
しかも、そういうトレーダーこそ、無謀なことに一回のトレードで大きな資金を投入してしまいます。
そうした方が、一回のトレードで得られるリターンも大きくなるからです。
でも、それは当然ながら、一回のトレードで失うお金も大きくなる、ということも意味します。
結果として、一回のトレードで大きなお金を失い、相場から退場していく、ということになります。
なので、トレードで目指すべきは「短期間で大きく稼ぐこと」ではありません。
「小額でも、稼ぎ続けること」なんです。
先週の維新の介さんのメールマガジンでも、「1万円を10万円に増やせる力があれば、あとはそれを繰り返すだけで億を目指せる」という言葉がありました。
本当にその通りで、初めから大金をかけてトレードなんてすべきじゃありません。
小額でもいいので、それを継続して、確実に増やせる、という技術を磨き上げることを目指してください。
先週は「体調管理」についてお伝えしましたが、今週は「欲望や心理の管理」について、お伝えしました。
この2つに共通するのは、「自分で自分をどうコントロールするか?」ということなんです。
つまり、トレードで一番の敵は、相場に参加している他の投資家ではありません。
あなた自身です。